Stripe,WooCommerceでインボイス対応した(適格請求書・領収書への切り替え)

デジタルダウンロード商品(WordPressテーマ・プラグイン)についてのインボイス対応についてメモしておこうと思います。

販売している主な商品・ショップの特徴について

  1. 「SWELL」→ 1つの商品に対して、StripeのCheckoutでの単発決済ボタンをサイトに置いてるだけ。
  2. 「Arkhe」→ WooCommerceで作成しているショップで、複数商品展開あり。サブスクもあり。

それぞれのショップでのインボイス対応方法について記載していきます。

インボイス対応に必要なこと

今回、インボイス対応にあたって追加で表記が必要だったのが以下。

  1. インボイスの登録番号(T0123456789123みたいなやつ)の表記
  2. 消費税率の表示とその金額

※ 個人の解釈レベルですので、不足点があるかもしれません。

SWELL(StripeのCheckout)でのインボイス対応

Stripeから発行される領収書にインボイス登録番号の記載を追加する

以下のページを参考にしました。

参考: 日本での請求書/インボイスを設定する際のベストプラクティス

  • Stripeの「顧客へのメール」設定にある「領収書のメールに納税者番号を含める」をONにします。
  • 請求書テンプレート」で「納税者番号」を新たに登録します。
  • 税コードは「JP TRN」

Stripeの商品に税率を適用する

次に必要なのは、商品に対しての税金適用です。税率をしっかり表示するためには税金の設定が必要でした。

まずは税金の設定をしました。

そして、商品の価格データを更新します。これまでは税込価格を手動でセットしていたのですが、税別の料金を登録し、税金を外税として選択します。(自分の場合はこれまでのデータをいじるのが怖かったので、新たに商品データを追加しなおしました。)

プレビューで、上記のように消費税10%が表示されていればOKなんだと思います。

カート処理の変更

税金の設定画面に「税金の自動計算を使用する」というのがあるのでこれをONにすればいいだけかな…と思いきや、Checkoutを使っている場合は税計算をどうするか、コード側で指定しなくてはいけないっぽいです。

が、そこに落とし穴がありました…。

SWELLはこれまで、商品画面の「Checkout コードスニペットコードを取得」というところでコピペできるCheckoutの簡易版みたいなものを使っていました。

<script src="https://js.stripe.com/v3"></script>を読み込んでstripe.redirectToCheckout()で動かせる簡単なやつ。

ただ、この簡易版では税金の設定をすることがどうやらできないようです。

なので、サーバー側で動作させるように切り替えが必要でした。\Stripe\Checkout\Session::createするやつ。

automatic_taxというオプションを指定してセッション作成すると、購入画面で「日本」を選択していると税金が適用されるようになりました。

$session_args = [
	'mode'              => 'payment',
	'line_items'        => $line_items,
	'success_url'       => $success_url,
	'cancel_url'        => $cancel_url,
	'automatic_tax'     => ['enabled' => true],
];

$checkout_session = \Stripe\Checkout\Session::create( $session_args );

購入ボタンを出力する処理とかももろもろ調整して、ようやく完了です。価格データも新しく用意する場合は、priceIDの変更も忘れずに。

Arkhe (WooCommerce & Stripe )でのインボイス対応

次に、WooCommerceでの対応です。
このショップでは、Stripeでの決済しか有効にしていない状態です。

商品が購入されたら、Wooからの注文詳細メールと、Stripeからの領収書メールが発行されるようになっていました。

どちらかを適切に調整する必要がありそうだったのですが、

  • WooCommerceは標準でインボイス対応できない(登録番号の設定とかない&税額は記載してくれるが%表記はしてくれない)ので、返信メールのカスタマイズが必要。
  • Stripeからの領収書にインボイス番号を記載するのはSWELLと同じなので簡単だが、税金などの計算はWoo側ですでに終わった状態で処理されるので、消費税などの記載ができない。

という状況でした。
WooCommerceのメールを無理やりカスタマイズするしかなさそう…と思っていたのですが、神プラグインがありました。

これを導入して、インボイス対応の適格請求書を追加で発行するようにしました。

PDF Invoice Japan for WooCommerce のカスタマイズ

  • デフォルトのフォント(小塚ゴシック)の場合、Macのgmail画面でPDFプレビューすると一部漢字が正常に表示されなかったので、「IPAexゴシック」を選択
  • メール発行元がwp_mailのデフォルトである「WordPress (wordpress@{site-domain})」だったので、フックで調整

以上になります。

本当にこれだけで十分なのか…不安ですが、一旦様子見です。