定期的に話題にあがるやつです。悪質なスクールが発見される度にツイッタランドではこの話題で盛り上がっている気がします。
↓スクールなし派
- ネット上に無料で十分すぎるほど情報があるのに、わざわざ高額なスクールに行く必要なんてなくない?
- プログラマーは自走力が大事だから、スクールに行く時点で向いてないのでは?
↓スクールあり派
- 有象無象のネットの海から情報集めるなんて効率悪いだろ
- 金かけることで自分を追い込んでやる気出してんだよ。ライザップみたいな感じ。
- てかそんな事言うなら全てのことが無料でできるんだからお前らこれまで誰にも頼らず自分一人でやってきたんか?
みたいな話。
(プログラマーと呼ぶべきかエンジニアと呼ぶべきかはちょっとわかんないのでプログラマー、と呼びます)
個人的には微課金推奨派。
完全無料で独学でやる必要はないが、高額なスクールに通う必要もないと思ってます。
別に「高額スクールはダメ」とか言ってるわけではないけど、本や動画教材、Progate など、少額でも良い学習教材は手に入るとは思うからまずはそこから試してみてはいかがでしょう。
実際に自分自身も微課金勢でした。
- Progate に課金して HTML/CSS/JS/PHP を一通り学ぶ
- →制作会社でバイトしてお金貰いながら学習する
- →大学卒業後そのままフリーター
- →フリーランス
という流れでWEB制作業界?に入りました。
これはもちろん当時自分が大学生だったから取れる選択肢ではあります。
「家庭を持っていてすでに別業界で仕事をしている状態からプログラマーとして転職したい」みたいな人だとしたら、バイトから始めるなんてもちろん無理ですよね。
だとしても、いきなり高額なスクールに大事な生活費ぶっこむ必要はないよなー、と。
割と手頃な価格で良い教材はありますからね。
「俺は最短でプログラマーになる!」って人が短期集中でガッツリやり込む。とかは全然ありかなと思いますけど。
まあでも結局のところ人それぞれどういう学習方法が合うかは別なので、大人なんだし好きにすればいいじゃない。
としか言えない…。(ただし未成年をカモにしようとするスクールやサロンはまじで滅びろ)
大金溶かしてしまっても、それはそれで一つの経験(と言い聞かすしかない)。
悪いのは一部のスクールであって受講者ではない
悪質っぽいスクールが出てきたら、最初はそこを問題視する流れだったのに「そもそも自走できないやつはダメだ」と受講者側の是非を問い始める人がたくさん出てきますよね。
これってなんか不思議だなーって最近思います。
例えばどこかのジムが炎上したとして、「運動なんて自分でできるだろう」とか「ジムに通わないと運動できないやつはダメだ」みたいな話で溢れることってあるのかな?なさそうな気がするんだけど、観測点が違うだけでどの業界も同じようなものなんでしょうか。
業界の性質に難あり…?
勘違いかもしれないですが、この業界は特に「自走できないとダメだ」派が多い気がします。しかも彼らは強くそう信じてる。
たしかに独学でやってきた人が実際にたくさんいる業界だとも思うので、そうやって生き抜いてきた自分自身に”誇り”みたいなを持っている人がたくさんいるのかなとも思います。
ただ、それが純粋な誇りだったらいいんですけど、それが棘を持ってる場合もけっこうあるっぽいんですよね。
自分の経験と比較して、自力で学習できない人たちを見下して優越感に浸りたい人がいるというか。いわゆるマウントを取りたがる人というか。
業界的にそういう色が濃いのか、そもそも人間の性質として避けられない問題なのか。
正直なところ、自分も昔はちょっとその気がありました。
「スクールなんていらんやろ、俺Progateだけしかやってないで」みたいな感じでドヤってた時期があります。(恥ずかしいぃぃぃ)
でも冷静に考えると、自分だって英語学ぼうと思ったら英会話スクールに通うことが自然と選択肢に入ってくるし、筋トレするためにジムを契約したこともあるんですよね。
英語学習も筋トレも、どちらもプログラミングと同じく自分一人だけでできるのに。
結局、この業界で自走してこれた人というのは その人がたまたまプログラミングに適正があって自走できただけであって、それ以外のことも全部自力で学んでいく力がある人間というわけではないんですよね。いや当たり前なんですが…。
それを忘れてしまっているのか、勘違いしてしまっているのか、自分が得意な分野だけに焦点を当てて上からマウントしたくなっちゃう人がなんとなく多いように感じます。(過去の自分も含め)
「初心者が何を学ぶべきか」みたいなことが話題になるときも、同じように「自分が得意な分野だけに焦点を当てて上からマウントする」人よく見ますしね。
「えぇぇ?〇〇のこと詳しく説明できないのにプログラマー名乗ったりしてないよねえぇぇ?」みたいなこと言ってるのもよく見かけますし。
そういう人は無視しましょう。
自走力が大事なのはマジで間違いない
ただ一方で、「プログラマーには自走力が一番大事」ってのはマジですし、実際、この業界には自走力がバカ高い人が多いのも事実。
仕事以外の時間も趣味でコード書き続けてるような人ばっかだし、開発の息抜きに違うプロダクトの開発したりしちゃうような人ばっかなんですよね。
わざわざそんな自走マンだらけの業界に、高いお金出してスクール通ってまで入っていく必要あるのか?
というのは一度考えるべきかなとは思います。
「自分は別にそんなつよつよエンジニアになりたいわけじゃなくて、今よりちょっとだけ稼げるようになれればいいんだよ!」って人であれば、それならそれでいいんですが…。それはそれで「プログラマーになっても思ってるより稼げないかもよ?」ってことは自問自答してほしいですね。
「プログラミング = 稼げる」がそもそも間違い
何が一番問題なのかって、一部の悪質なスクールやサロン側が「プログラミング=稼げる」イメージを植え付けて集客しようとしてること なんじゃないかなと。
「稼ぎたい→プログラマー目指そう→スクールやサロンで学ぼう」って発想の流れは結構危ないと思うんです。
純粋にプログラマーとして働いて年収1000万とか越えようと思ったらそれこそかなりの自走力が必要だろうし、実際そのレベルの人ってスクールとか通って来なかった人がほとんどだと思うんです。(もちろんゼロではないと思いますが)
「他者にカリキュラム組んでもらって学習すること」って、「”そこそこのレベル”でいいから、できるだけ遠回りせず最短距離で”そこそこのレベル”まで到達したい人」に適した方法だと思うんですね。
でもその “そこそこのレベル” を超えたら、どんな業界であれ、やっぱどうしても「自分自身と向き合い、自分に必要なことを自分で考えて学んでいく」ことをしないと成長しなくなってくるわけです。
それを理解して指導してくれるスクールやサロンもあるんでしょうけど、そうじゃないところが多すぎるわけで。
無責任に「誰でも(めちゃくちゃ自走もしつつがんばっていけば)稼げるようになれますよ(しらんけど)。」って甘い言葉で囁いてくるとこが多い。
その見極めって初心者だと難しいんですよね。
なので、やっぱはじめは少額から初めてみて、まずは自分がこの先も自走していけるほどプログラミングが好きになれそうかとか、好きではないけど自分の能力にに合ってそうかとか、そういうことを判断してから改めて高額教材に手を出すか考えてみてほしいですね。